2018年12月21日、防衛省は海上自衛隊の潜水艦乗組員に女性自衛官を起用できるよう配置制限を解除しました。2020年1月22日、女性潜水艦乗員第1号となる自衛官が潜水艦教育訓練隊に学生として入隊しました。幹部として潜水艦に乗り組むことになります。2月26日、海曹士の女性自衛官5名が潜水艦乗員となるべく教育入隊しました。
10月14日、岸防衛大臣は神戸で行われた潜水艦「たいげい」の命名・進水式に出席しました。「たいげい」は、「たいげい」型潜水艦の1番艦で、探知能力が向上したソーナーや静粛性が向上した船体構造を採用し、「そうりゅう」型潜水艦より、探知性能や被探知防止性能が向上した潜水艦です。また、潜水艦への女性自衛官配置制限の解除を受けて、居住区内に仕切り等を設け女性用寝室を確保することやシャワー室の通路にカーテンを設けるなど女性自衛官の勤務に対応しております。
潜水艦という特殊な艦を操る厳しい訓練を乗り越えたものだけが潜水艦乗りの資格を与えられます。10月29日、潜水艦桟橋で潜水艦き章授与式が行われ、日本初の女性の潜水艦乗りが誕生しました。
潜水艦勤務の誇り「見えないという抑止力」
潜水艦の特徴は、隠密性と攻撃力です。潜水艦の攻撃力は海洋において極めて強大で、航空母艦といえども撃沈が可能です。また、その見えない故の恐怖心、「攻撃されるかもしれない、自分の行動を見られているかもしれない」という猜疑心が呼び起こされ、相手の行動が制約されます。潜水艦勤務は水上艦艇勤務と比べると様々な制約がありますが、潜水艦乗員は「強い艦に乗って母国周辺海域の最前線で我が国を守っている」という自身と誇りを持って、日々任務と訓練に励んでいます。
(写真文面は海上自衛隊HP・Twitter、防衛装備庁Twitter、潜水艦教育訓練隊HPより)
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