
武山駐屯地研修の結果報告
令和8年7月15日(水)、会員19名が参加し、武山駐屯地研修を実施しました。
武山駐屯地は、陸上・海上・航空自衛隊の部隊が同一駐屯地内に所在する全国でも珍しい施設であり、食堂や体育館など一部の施設を共同利用しながら効率的な運営が行われています。
今回の研修では、陸上自衛隊高等工科学校、航空自衛隊第2高射隊、海上自衛隊横須賀教育隊・資料館を順に訪問し、それぞれ概要説明を受けた後、実際の教育・訓練・装備を見学しました

【陸自高等工科学校】
「今」をかけて「未来」を守る
「技術的な識能を有し、知徳体を兼ね備えた進展性ある陸上自衛官としてふさわしい人材を育成する」という教育理念のもと、
・普通科高校と同様の教育を行う一般教育
・工業高校に準ずる専門的技術の教育を行う専門教育
・陸上自衛官(陸曹候補者)として必要な防衛教養などの教育を行う防衛基礎学
・集団生活を通じた人格形成・自律心の育成
など、充実した教育により将来の自衛官を育成しています。
実際の研修場面では
研修前は、厳しい規律の中で専門教育を受ける学校という印象を持っていました。
しかし実際に見学した1年生の授業は意外なものでした。
家庭科では、迷彩柄パンツの製作を行うクラスと、卵焼きづくり・キュウリの千切りを学ぶ調理実習のクラスを見学しました。生徒たちは皆、真剣な表情で楽しそうに取り組んでおり、和やかな雰囲気が印象的でした。

一方、3年生のシステム技術(電子回路素子)の授業では、電子回路や対数(log)を用いた専門的な学習が行われていました。最新装備を扱うための高度な知識を身につけようと、生徒たちは集中して授業に取り組んでおり、その真剣な姿勢に感銘を受けました。

令和10年度から新たなスタート
高等工科学校は令和10年度から大きく生まれ変わります。
• 男女共学化
• 陸・海・空自衛隊共同の教育機関へ移行
これにより、将来の統合作戦を担う人材育成がさらに充実するとのことでした。
【部隊食の体験喫食】
昼食では部隊食を体験しました。
毎週水曜日は恒例のカレーライスです。
全寮制で生活する生徒にとって、水曜日のカレーは大切な存在であり、「あと何回カレーを食べれば帰省できる」と数える生徒もいるそうです。
食堂では大盛りのカレーを元気いっぱい食べる姿が印象的でした。
「そんなに食べたら午後の授業は眠くならないの?」
と尋ねると、
「大丈夫です。一杯食べて、一杯勉強して、案内してくださった先輩自衛官のようになりたいです。」
という力強い返事が返ってきました。
家庭科で見せた親しみやすい表情と、国防への使命感を抱いて努力する姿の両方に触れ、生徒たちが着実に成長していることを実感しました。
また、白い制服の中に紺色の制服を着用した生徒が2名いました。令和10年度の男女共学化に向けた試行との説明を受け、新しい時代への準備が着実に進んでいることを感じました。
【第2高射隊】
武山地区では航空自衛隊の任務や部隊編成、領空侵犯対処について説明を受けました。
その後、長井地区ではペトリオットミサイルシステムの展開訓練を見学しました。
偶然にも実際の展開訓練が行われており、
• 電源車
• レーダー装置
• 射撃管制装置
• アンテナ車
• 発射機
などが太いケーブルで接続され、即応態勢を整える様子を間近で見ることができました。
首都圏防空を24時間365日担う隊員の高い緊張感と使命感が伝わる、大変貴重な研修となりました。
最後は発射機を背景に記念撮影を行いました。
【海自横須賀教育隊】
横須賀教育隊では、教育任務や隊員育成について説明を受けました。
関東以北から入隊した新隊員をはじめ、上級海曹や予備自衛官まで幅広い教育を担当しており、年間約10課程が実施されています。
現在は約630名が3つの教育課程で学んでいるとのことでした。
教育内容だけでなく、学生生活や年間行事、家族や地域住民との交流なども紹介され、人づくりを大切にする教育機関であることがよく理解できました。
その後、資料館を見学し、海上自衛隊の歴史や活動について理解を深めました。
武山駐屯地研修の結果報告
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