海上自衛隊所属の特別曲技飛行チーム「ホワイトアローズ」とは?
自衛隊ファンならずとも今や日本国民なら知らないモノはいない存在となっている「ブルーインパルス」といえば、航空自衛隊・宮城県松島基地の第4航空団に所属する「第11飛行隊」のこと。国民的行事には、必ずと言ってよいほどその雄姿を見せることで日本国民を歓喜の渦に巻き込んでいる。
しかし、日本の自衛隊には実は陸海空それぞれが優秀な公式アクロバット飛行チームを持っていることをご存じだろうか? もちろん自衛隊ファンなら知っているとは思うが、今回は山口県下関市にある海上自衛隊に所属する小月航空基地の第201教育航空隊で勤務する操縦教官たちで構成された特別曲技飛行チーム「WHITE ARROWS(ホワイトアローズ)」を紹介する。
「ホワイトアローズ」は、2018年10月に発足したのだが、そこにつながるチームアクロは、1990年代後半から技術研究班としてスタートし、操縦学生教育のための教官技量の向上を主目的として立ち上がったチーム。以前は、「ブランエール(仏語で“白い翼”)」や「ルーキー・フライト(第201教育航空隊のコールサインが“ルーキー”)」として、小月航空基地でのスウェルフェスタや航空学生の入隊式で飛行展示を行ってきた。その様な中、海上自衛隊の広報の一環として活動できないかという声があり、機運の高まりとともに海上自衛隊全体の公式曲技チームとして誕生することになったのだ。
海上自衛隊の航空機は、複数の搭乗員が乗り組み、チームで飛行しているという特徴がある。ホワイトアローズがフライトで使用する操縦訓練用の練習機であるT-5もサイド・バイ・サイド式のコックピットとなっており、世界でも珍しいサイド・バイ・サイド式のプロペラ機によるアクロバットチームで、8人のパイロットが一体となって行動している。
2019年9月の「レッドブル・エアレース」千葉大会のエキシビジョンにもエントリー!
ホワイトアローズのチーム名は、隊員の公募により、T-5の4機の白い機体が大空を縦横無尽に飛ぶイメージから名付けられた。エンブレムも、同様に隊員公募により考案された。
さらに2019年9月に千葉県で開催された、世界屈指の操縦技術を持つアスリートたちが、極限までシェイプアップされた飛行機「エアレーサー」を駆り、立ち並ぶパイロンを高度20mで右に左にかわしながらタイムを競う「レッドブル・エアレース」に登場。大会を盛り上げるサイドアクト(エキシビション)のひとつとして、海上自衛隊のアクロバットチームとしてエントリーされた。
今後は海上自衛隊の広報活動の拡大とともに、その存在感は増してくるはず。ブルーインパルスだけでなく、ホワイトアローズの活躍にも注目だ!
(画像は、海上自衛隊小月教育航空群公式ホームページより)
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海上自衛隊のアクロバット飛行チーム「ホワイトアローズ」。 ホワイトアローズ ブルーインパルス
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