中露が軍事的連携を強化中。
統合幕僚監部によると、今年11月19日、中国H-6爆撃機2機とロシアTu-95爆撃機爆撃機2機が東シナ 海、日本海及び太平洋において共同飛行を行ったという。
中露の共同飛行に関しては、2019年7月、2020年12月にも実施されており、今回3年連続で3度目の「中露共同飛行」である。以前にもお伝えした、10月17日の「合同パトロー ル」と称し行われた、中露海上艦隊行動など、中露は軍事的連携を強化している模様だ。
常態化する中露の共同演習とは?
中国とロシアの最近の関係を顧みると、2015年にS-400地対空ミサイルやSu-35戦闘機といった新型装備の輸出契約を締結したほか、2012年以降、中露海軍共同演習「海上協力」を実施するなど、緊密な軍事協力を進めている。最近では、2019年7月に日本海及び東シナ海において、2020年12月に日本海から東シナ海、さらには太平洋にかけて、ロシアのTu-95爆撃機と中国のH-6爆撃機が、共同で日本海から東シナ海方面に飛行する「中露共同飛行」を実施した。そして、また今回の共同飛行を実施したことで、航空自衛隊の戦闘機が緊急発進したというわけなのだ。
今回の「中露共同飛行」に関して、統合幕僚監部が発表した内容は以下の通り、
期日:令和3年11月19日(金)
内容:中国 H-6爆撃機 2機、ロシア TU-95爆撃機 2機
自衛隊の対応:戦闘機を緊急発進させる等して対応
刻々と進む、両国首脳の協力発言にも注目。
2019年9月には、ロシアのショイグ国防相と中国中央軍事委員会の張副主席出席のもとモスクワで開かれた軍事技術協力に関する中露合同政府間委員会において、軍事及び軍事技術協力に関する一連の文書が署名された。これに先立つ同年6月の中露首脳会談では、両国首脳は「新時代に突入する包括的パートナーシップ及び戦略的相互協力の関係の発展に関する」共同声明を発表した。同声明に関し、両国当局はともに軍事同盟関係を明確に否定したが、2020年10月に開かれた会議においてプーチン大統領は、中露軍事同盟について問われた際、「理論的には、軍事同盟を思い描くことは可能であるが、それを必要とはしない協力と信頼の水準にまで達している。(略)しかし、除外することも意図していない。」と発言しており、両国間の軍事協力の進展が注目されている。同年12月、中露両国の国防相は、ビデオ形式で会談し、弾道ミサイルなどの発射通知に係る協力協定を10年延長することで合意した。
(画像は防衛省・自衛隊公式ホームページより)
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中露共同飛行について。 共同飛行 中露
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