陸上幕僚長 陸将 吉田 圭秀氏から年頭の挨拶。
令和4年1月1日「強靭な陸上自衛隊の創造に向けて」と題して、陸上幕僚長 陸将・吉田圭秀氏から年頭のメッセージが届いた。
陸上自衛隊WEBサイトをご覧の皆様、新年、明けましておめでとうございます。平素より陸上自衛隊に対する深いご理解とご厚情を賜り、心より御礼申し上げます。
昨年、陸上自衛隊は、多様な任務への対応として、自衛隊大規模接種センターの運営、熱海における災害派遣活動、在アフガニスタン・イスラム共和国邦人等輸送の他、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会支援等の任務を完遂しました。
また、過去最大規模の演習として陸上自衛隊演習を実施し、作戦準備に焦点を当てた総合的な検証及び練度の向上を図るとともに、陸自の領域横断作戦と米陸軍MDO/米海兵隊EABOとの連携を焦点として日米共同訓練を質的に向上させ、同盟の抑止力・対処力の強化に寄与して参りました。これらに加え、QUAD諸国、ASEAN諸国、欧州諸国等と二国間・多国間との防衛協力・交流を多層的に積み重ね、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に寄与したほか、領域横断作戦に必要な能力及び運用基盤を強化するための部隊新編等の防衛力整備に着実に取り組んで参りました。
さて、インド太平洋地域においては、「大国間競争」、大量破壊兵器の「不拡散体制への挑戦」、非国家主体による「グローバルテロリズム」の3層の脅威や不安定要素が総て存在し、かつ先鋭化しつつあり、我が国は国際的な安全保障の最前線に位置していると認識しております。また、新型コロナウイルス感染症が、世界的に米中の戦略的競争とAIデジタル化を加速している状況にあります。
令和4年は、我が国を取り巻く戦略環境が加速度的に厳しさを増す中、2035年頃までの我が国の安全を担保するため、国家安全保障戦略、防衛大綱及び中期防の見直しが行われる、分水嶺となる年です。陸上自衛隊としても、引き続き「変革の加速」、「実力の進化」及び「信頼の増進」を合言葉に、大胆かつ柔軟な発想により、統合運用の下、我が国の防衛力強化に資するイノベーションを進めて参ります。
本年も強靭な陸上自衛隊の創造に邁進することをお誓いするとともに、皆様にとって心穏やかな一年になるようお祈り申し上げ、ご挨拶と致します。
(画像は陸上自衛隊ホームページより)
海上幕僚長 海将 山村 浩氏から年頭の挨拶。
創設70周年を迎えた海上自衛隊からは、第34代海上幕僚長 海将・山村 浩氏の力強い挨拶が届いた。
海上幕僚長の山村です。
新年あけましておめでとうございます。
海上自衛隊を代表して旧年中賜りました数々のご支援、ご厚情に対し深く感謝致しますとともに、謹んで新春のお慶びを申し上げます。また、新年を迎えた本日この瞬間も、我が国の平和と安全のために各種の任務遂行に真摯に従事している隊員に敬意を表するとともに、ご支援いただいておりますご家族、関係者の皆様に対し心から感謝を申し上げます。
さて、昨年の海上自衛隊は、コロナ禍においても機動性・柔軟性を最大限に発揮し、過去に類を見ないほどの活動をしてまいりました。延べ数で、艦艇114隻、航空機59機、1万人を超える隊員が共同訓練や海外での活動に従事するとともに、海上自衛隊と共同訓練、親善訓練を実施した国々は、アメリカ、オーストラリア、インド、東南アジア諸国、ヨーロッパ諸国など22か国、延べ艦艇183隻、航空機35機に達しました。さらに、米海兵隊F-35Bの護衛艦「いずも」への発着艦検証やイギリス海軍潜水艦との訓練など、これまでにない多様な活動・取組みを実施した1年でもありました。
令和4年においても、海上自衛隊は引き続き日本周辺海空域の警戒監視に万全を期すとともに、米海軍と緊密に連携して日米同盟の抑止力・対処力の強化に努めてまいります。また、世界の友好国海軍との交流を重ね、相互理解を一層深化させることにより「自由で開かれたインド太平洋」の実現を目指します。さらに、本年は海上自衛隊創設70周年となりますことから、各種イベントを企画していきますので、どうぞご期待ください。
コロナ禍に伴う窮屈な生活が一日も早く解消され、本年が皆様にとって穏やかで幸多く、明るい年となることを祈念致しますとともに、海上自衛隊は、これからも白波を蹴立てて任務を遂行してまいる所存です。
本年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
(画像は海上自衛隊ホームページより)
航空幕僚長 空将 井筒 俊司氏から年頭の挨拶。
航空自衛隊からは、「すぐそばにいる、頼もしい航空自衛隊」-24時間365日、上空を見上げています-と題して、航空幕僚長 空将・井筒俊司氏からの挨拶が届いた。
航空自衛隊ホームページをご覧いただいている皆様、謹んで新春のお慶びを申し上げます。旧年中は、航空自衛隊に対し、格別のご高配を賜り、誠にありがとうございました。
新型コロナウイルス感染症に対しては、まだまだ気の抜けない状況が続いており、昨年同様、それまでとは異なる年始をお迎えの方が多いのではないでしょうか。航空自衛隊も各種感染拡大防止策を講じながら、24時間365日、上空を見上げ、我が国の平和と安全を守るため、即応態勢の維持、練成訓練、それらに係る後方支援等に全力で取り組んでいます。
我が国を取り巻く安全保障環境は、引き続き、厳しさと不確実性を増しています。更には、一国のみでの対応が困難な安全保障上の課題が顕在化する情勢下において、航空自衛隊が担う役割や活動の場面は、ますます増大していくものと考えています。
本年も、真に実効的な防衛力としての多次元統合防衛力を構築するため、引き続き、効果的な防衛力整備を推進していきます。宇宙作戦群(仮称)の新編といった新たな領域における能力の獲得・強化、並びにF-35A/Bの取得や偵察航空隊(仮称)の新編、更には、後方分野も含めた能力発揮のための基盤の強化等による持続性・強靭性や人的基盤等の強化などの従来の領域における能力の強化を、引き続き、行っていきます。
航空自衛隊は、我が国の空と、そして、宇宙の安全を国民に提供し続けるため、前に進む「進化」、既存の機能や能力を深める「深化」を確実に進めていきます。これら2つの「シンカ」は、我々航空自衛隊の真の価値、すなわち「真価」を問うものでもあると考えています。前に進み、物事を深く追求しながら、航空自衛隊の真の価値を発揮できるよう邁進してまいりますので、本年も引き続き、航空自衛隊に対するご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
結びに、皆様のご健勝とご多幸を祈念し、新年のご挨拶といたします。
以上、国民と国を守る自衛隊の意気込みを新年の挨拶とともに各ホームページで伝えてくれている。
本年も日本が平和であり続けられるように、DSCとしても応援していきたいと思います。
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陸・海・空の各幕僚長から、2022年「年頭の挨拶」。 幕僚長 自衛隊
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