千思万考3「回転寿司店のサーモンが高騰 」
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回転寿司店のサーモンが高騰
今や日本の食文化となっている回転寿司店で子供に最も人気があるのは、「サーモン」であるという。 考えてみれば、我々の世代は、子供のころ鮭の刺身は食べた経験が無い。 ある人によると、鮭にはアニサキスなどの寄生虫が入っているので通常は刺身としての生食には向かないとのこと。 しかしながら、天然の鯖にもアニサキスがいるのに冷凍加工などして刺身で食べることはある。 人は「外観・におい・うまみ・歯ごたえ」により、美味しいか美味しくないか判断している。 養殖のサーモンはこの要素バランスが良くなり美味しく感じるよう研究されているが、天然の鮭は「うまみ・歯ごたえ」などが不十分で、新鮮であってもおいしい刺身にはならないから商業的に流通していないらしい。 ノルウェイ産のサーモンは、徹底した管理の下で寄生虫が入っていないことが確認されており、かつ美味しく感じるよう研究されていることから、生サーモンとして流通しており人気も高いらしい。
ノルウェイ産の生サーモンは、最短距離であるシベリア上空経由路線を使用して約10.5時間の飛行時間で日本に届けられていた。
ロシアは、ウクライナ戦争に伴うロシアに対する経済制裁に対抗して、一昨年2月28日他国の航空機のロシア領空の飛行禁止措置を発表した。このためノルウェイを含む航空会社はロシア領空を避けるルートへの変更を余儀なくされている。
迂回ルートは、北極海上空、アンカレッジを経由する「北回りヨーロッパ線)」と中東を経由する「南回りヨーロッパ線」がある。
いずれにしても飛行距離が伸びるため飛行時間も当然増加する。
ノルウェイから日本への生サーモンの空輸も最短距離であるシベリア上空経由路線の輸送が困難となっている。
当然迂回ルート使用により飛行時間が増加するため輸送コストは高騰している。
さらにノルウェイから輸入されるサーモンの約9割が「生の状態」で空輸されているため、飛行時間の増加に対応した生サーモンの鮮度と品質の維持も大きな問題となり、生サーモンの供給が不安定の原因となっている。 実際、昨年のノルウェイ産の生サーモン輸入価格は豊洲市場で7割以上高騰する過去最高水準となっている。
ロシア領空の飛行禁止措置は、回転寿司店を利用する消費者の財布を直撃する。
千思万考3「回転寿司店のサーモンが高騰 」 ウクライナ ロシア
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