中国が弾道ミサイルを発射! 初めて日本の排他的経済水域(EEZ)に落下。
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中国の弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下したのは初の出来事。
8月4日、防衛省は、中国が15時頃から16時過ぎにかけて9発の弾道ミサイルを発射した模様と発表した。
全9発の詳細については以下の通り、
① 14時56分頃、福建省沿岸から発射し、約350km程度飛翔。
② 14時56分頃、中国内陸部から発射し、約700km程度飛翔。
③ 15時14分頃、中国内陸部から発射し、約550km程度飛翔。
④ 15時57分頃、浙江省沿岸から発射し、約350km程度飛翔。
⑤ 15時57分頃、浙江省沿岸から発射し、約650km程度飛翔。
⑥ 16時05分頃、福建省沿岸から発射し、約500km程度飛翔。
⑦ 16時05分頃、福建省沿岸から発射し、約550km程度飛翔。
⑧ 16時08分頃、福建省沿岸から発射し、約500km程度飛翔。
⑨ 16時08分頃、福建省沿岸から発射し、約550km程度飛翔。
①については、中国が公表していた与那国島の北北西に設定されている訓練海域内の我が国EEZ外に、⑤から⑨については、中国が公表していた波照間島の南西に設定されている訓練海域内の我が国EEZ内に落下したものと推定される。さらに、⑥から⑨については、台湾本島上空を飛翔したものと推定されると言う。
さらに、②及び③については、中国が公表していた台湾南西に設定されている訓練海域に、④については、中国が公表していた台湾北部に設定されている訓練海域に落下したものと推定されるとのこと。
岸防衛相は4日夜、中国が同日に発射した弾道ミサイルのうち5発が日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したもようだと明らかにした。「日本の安全保障と国民の安全に関わる重大な問題で強く非難する。」と強調。
中国が撃った弾道ミサイルが日本のEEZ内に落下したのは初めてだという。「情報収集と分析、警戒監視などに全力をあげる。」と岸防衛相は述べ、中国の軍事演習について「非常に威圧的だ」と話した。
外務省の森健良次官は同日、中国の孔鉉佑駐日大使に電話し、ミサイル発射に抗議した。軍事訓練を即刻中止するよう求めた。
これまでは、北朝鮮による弾道ミサイル発射訓練について取り上げてきたが、ここにきて、中国による台湾海峡問題の深刻化が浮き彫りになった形だ。今回は、アメリカのペロシ下院議長の訪台に合わせ実施された軍事演習であるが、北朝鮮よりも、よほど具体的で現実味を帯びた問題であることが改めて突き付けられることになった。日本政府は如何にしてこの問題を解決していくのか? 国としての力量が試されているのではないだろうか。
(画像は防衛省・自衛隊ホームページより)
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