自由民主党政務調査会 会長 衆議院議員 高市早苗 寄稿【自衛隊応援クラブ第32号】
会報誌
一般社団法人DSC
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国の究極の使命とは
国の究極の使命は、
「国民の皆様の生命と財産を守り抜くこと」
「領土・領海・領空・資源を守り抜くこと」
「国家の主権と名誉を守り抜くこと」
はじめに、今、この瞬間も、日本の陸・海・空、さらには遠く国外の地で任務にあたって下さっている自衛隊員の皆様に、心より感謝申し上げます。
現在、世界のパワーバランスは変化しており、また、日本周辺国の軍備増強が加速しています。日本を取り巻く安全保障環境は、激変しているといっても過言ではありません。
中国は、軍事力を急速に強化しており、また、日本周辺の海空域で力を背景とした一方的な現状変更を試みています。わが国固有の領土である尖閣諸島に対しては、中国海警船が毎日のように領海侵入を繰り返しています。
北朝鮮は今年に入って度々「極超音速ミサイル」と称する弾道ミサイルを発射しました。ミサイル技術の発展は、日本の安全保障にとって看過することができません。
このような安全保障上の課題は、一朝一夕には解決できません。私たちはこれから、厳しい安全保障環境をしっかりと見据えながら、強い覚悟を持って、国民の皆様の命、領土・領海・領空・資源を守り抜いていく必要があります。
そのために、日本自身の防衛力を強化していくことこそが、私たちの進むべき唯一の道であると確信しています。
この「防衛力」という言葉を使うとき、私が思うのは、錚々たる自衛隊の装備品ではなく、それぞれの持ち場で、強い使命感を持って任務に当たる自衛隊員の皆様のことです。
今後、ゲームチェンジャーと呼ばれる武器技術の開発は喫緊の課題ですが、いかに立派な装備品があっても、日々の厳しい鍛錬で培った能力によりそれを使いこなす自衛隊員がいなければ、装備品が力を発揮することはありません。この意味で、自衛隊員の皆様こそ、厳しい状況に置かれた日本を守り抜く防衛力の中核であると考えています。
また、自衛隊が日本の防衛を任務とする組織であることは言を俟ちませんが、これにとどまらず、日本の「最後の砦」として、国家の危機管理に大きな役割を果たされていることに、心から敬意を表します。
日本各地で発生する災害への自衛隊の対応に、多くの方々が勇気づけられているでしょう。新型コロナ対応では、ワクチン大規模接種センターでの自衛隊の活動に、日々感じていた不安が和らいだ方々も多かったのではないでしょうか。自衛隊は日本の平和と安全だけでなく、国民の暮らしの「安心」を守っているのだと実感しています。
そして、大切なご家族を自衛隊員として送り出していただいている皆様にも、この場をお借りして感謝申し上げます。自衛隊員の皆様も、ご家族の支えがあってこそ、全力で任務にあたることができるのだと思います。
さらに、将来の職業として自衛隊員を志す皆様を、心から応援したいと存じます。国民の命と平和な暮らし、領土・領海・領空・資源を守るという自衛隊の任務は、いつの時代も変わることなく崇高なものです。その最前線で活躍する自衛隊員の存在はかけがえのないものであり、日本の財産であると思います。
自民党はこれまでも、処遇改善を含め、さまざまなかたちで自衛隊員の皆様を応援してきました。先の衆院選の政権公約においても、防衛力の大幅な強化とあわせて、「隊員の募集体制を強化するとともに、自衛隊員が高い士気と誇りをもって国防の任を担うことができるよう、働き方改革や女性隊員の活躍の一層の推進、名誉や処遇の向上等を通じて、人的基盤を強化します」としています。
私も、引き続き、日本の国防の最前線にある皆様の活動を精一杯応援させて頂きます。
(写真は、衆院本会議で永年在職議員表彰を受けて謝辞を述べる高市早苗議員)
(写真は、隊友会他自衛隊関連団体より要望書拝受)
(写真は、「日台共栄の夕べ」で講演)
(写真は、靖國神社昇殿参拝後のぶら下がり記者会見)
プロフィール
衆議院議員
高市早苗
たかいちさなえ
出身地:奈良県
神戸大学経営学部経営学科卒業、(財)松下政経塾卒塾、米国連邦議会Congressional Fellow、近畿大学経済学部教授(産業政策論・中小企業論)、通商産業政務次官、経済産業副大臣3回、内閣府特命担当大臣3回、総務大臣5回、現職 衆議院議員9期、自由民主党政務調査会長、自由民主党経済安全保障対策本部 本部長、自由民主党 奈良県第2選挙区支部支部長、衆議院国家基本政策委員会 委員
著書に『美しく、強く、成長する国へ。 私の「日本経済強靭化計画」』他
【自衛隊応援クラブ第32号】自由民主党政務調査会 会長 衆議院議員 高市早苗 寄稿 自由民主党 高市早苗
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